当消化器研究室は日本でも指折りの名高い先生方の出身母体であり、全国に影響力をもつ研究室であります。消化器学の醍醐味は消化器癌のみならず炎症性腸疾患などを自分で検査・診断し、分子標的治療を使用した治療や以前は外科領域であった癌の症例でもESD(内視鏡的粘膜下層切開剥離術)にて自分で治療をすることではないかと思っています。
分子標的治療は1990年代に炎症性腸疾患には欠かせない抗TNF-alpha抗体療法などの基礎実験が多く行われており、私も大学院で腸管免疫の研究をさせて頂きました。大学院での研究では新しい知識と日常の診療と違った視点からの見方が出来るようになれたことです。
その上、留学の機会を頂くこととなり、留学中は2か所の研究室で研究する機会に恵まれました。シカゴでは摩天楼のビルに囲まれながら、じっくりと研究生活を送り、2つ目の研究室は打って変わって1年中気候がいいカリフォルニアでのびのび(好きなゴルフを安く楽しみながら)と研究生活を送ることが出来ました。
楽しい留学生活も終え、大学へ戻り好きな臨床と研究の場を設けて頂き更なる勉強をさせて頂きました。
現在は遠賀中間医師会 おんが病院で平成26年より院長を拝命し、内視鏡での診療・治療も継続しながら医師人生を歩んでおります。この研究室で培った臨床力および留学で得た幅広い見聞は今でも様々な場面で役に立っております。
このような様々機会を与えて頂いた研究室で学べたことを誇りに思っております。皆さんも、自分の力で診断・治療をしながら研究も出来る消化器研究室へ飛び込んできて思う存分力を発揮していただけたらと思います。我こそはと思う方は、是非、当研究室の門を叩いて下さい。
私が当研究室への入局を選んだのは、1年目の研修を九州大学病院で行い、その際に第二内科(病態機能内科学)を回ったのがきっかけでした。伝統的に臨床を大事にしている科で、指導医、病棟医員の先生方が、忙しい中熱心に指導して下さり、その豊富な知識と臨床力に魅かれ、こんな先生達と一緒に働きたいと思い入局を決めました。
当研究室は消化管疾患の診断・治療・研究を主に行っています。消化管内科の魅力は、病気を見つけるところから、診断・精査、内視鏡治療までを自分で行えるところにあると思います。一通りの内視鏡治療・手技ができるようになるためには、ある程度の時間を要しますが、やる気さえあれば、関連病院を回って行くなかで、着実に身について行きます。
私も、大学病院や関連病院での経験を積み、現在は食道癌,胃癌,大腸癌の精査や内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)などの治療、バルーン内視鏡やカプセル内視鏡を用いた小腸検査や小腸狭窄に対する拡張術といった消化管全般の検査・治療を任せて頂いています。
まだまだ学ぶべきことは多いですが、困ったときには頼れる先輩に相談でき、同期や後輩と協力しながら働くことができる環境が整っていますし、大学や関連病院では広く学会・研究会への参加・発表を積極的に行っており最新の知識を得ることもできます。現在、消化管内科の診療の中心となっている内視鏡診断および治療は世界的にも日本がリードしており、臨床現場で世界最先端の医療を学び実践することができる魅力的な仕事です。
是非、やる気のある先生方と一緒に仕事ができる日を楽しみにしています。
私は1年次には松山赤十字病院、2年次には九州大学病院で初期臨床研修を行いました。志望の科ははっきりと決まらず、2年次の4月から第二内科消化管グループでの研修を始めました。大学での研修ではIBDや悪性リンパ腫、ポリポーシス等、今までなかなか診る機会のなかった疾患が多く大変勉強になりました。またどの先生方も丁寧にご指導いただきどんどん消化器内科に興味を持つようになり入局を決めました。
入局後は九州中央病院で消化器内科レジデントとして勤務させていただき、大学とは異なり消化管出血、腸閉塞、悪性腫瘍等の市中病院ならではのcommon diseaseをたくさん経験させていただきました。4年目は大学病院へ戻り様々な稀な疾患を診たり、上級医の先生方の内視鏡的治療を近くで見させて頂いたりして大変刺激を受けています。
私は九州大学出身ではありませんが、他大学出身者でもまったく垣根はなく、和気あいあいと楽しく働いています。今後も正確な診断と適切な治療を行い、患者さんの希望に応えることができる医師になれるように日々努力していこうと思います。今消化器内科に進もうと考えている先生方と是非一緒に仕事ができたらと思います。