芝原友也先生(H23)の大学院の頃から継続して行っている研究・第3弾がJ Cereb Blood Flow Metabに掲載されました。
J Cereb Blood Flow Metab 2022 in press
脳梗塞急性期において梗塞巣内のPDGFRβ陽性細胞(≒ペリサイト)は
1)創傷治癒おいて重要な役割を担うfibronectinを産生し、fibronectinによって壊死物質を貪食するマクロファージを活性化させること
2)アストロサイトでのlaminin α2の発現を亢進させてオリゴデンドロサイト前駆細胞をオリゴデンドロサイトに分化させて軸索再生にさせること
を報告しています。
今回の研究にて脳梗塞巣内のPDGFRβ陽性細胞は、fibronectinやlaminin α2を介して、脳梗塞後の内因性組織修復や梗塞巣周囲の神経ネットワーク再構築に寄与する可能性を見出しました。