急性期虚血性脳卒中後の短期予後における身体組成の影響を解析した研究成果が、Scientific Reports誌に掲載されました。
本研究では、筋肉量の指標である Lean Body Mass Index(LBMI) と、3か月後の機能的予後・死亡率との関連を、約10,700例の急性期虚血性脳卒中患者データ(Fukuoka Stroke registry)を用いて検討しました。
解析の結果、LBMIが高い患者では、
・3か月後の不良予後(mRS 3〜6)
・機能的依存
・死亡率
のすべてが有意に低いことが明らかになりました。これらの関連は 脂肪量(FMI)を調整した後も独立して認められ、筋肉量が短期予後における重要な予測因子である可能性を示しています。
また、糖尿病の有無によって予後との関連が異なる可能性も示され、身体組成と既往症の組み合わせが予後に影響する可能性が示唆されました。
これらの知見は、急性期脳卒中後の予後予測因子として筋肉量という新たな視点を提示するとともに、リハビリテーションや栄養介入を含めた包括的ケア戦略の構築に貢献するものと期待されます。
Hashimoto G., Nakamura K.,Matsuo R., et al.
Impact of lean body mass index on short-term outcomes in patients with ischemic stroke: an observational cohort study
Scientific Reports (2025).
https://www.nature.com/articles/s41598-025-32252-y


