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2026年1月26日(月)

木村俊介先生(H26)の論文がCerebrovascular Diseases誌に掲載されました!

このたび、急性期虚血性脳卒中患者に対する 血管内治療(Endovascular Therapy; EVT)後の抗凝固薬開始時期に関する研究成果が、Cerebrovascular Diseases 誌に掲載されました。

この研究は、心原性脳塞栓症(心房細動が原因で脳梗塞を発症した患者)で血管内治療を受けた患者を対象に、直接作用型経口抗凝固薬(DOACs) の開始時期を評価したものです。治療開始までの時期は、患者の脳卒中重症度に応じて 「1-2-3-4-Day Rule」(発症後1〜4日以内)を用いて分類し、安全性と有効性を検討しました。

解析の結果、早期(14日以内)のDOAC開始は、出血リスクや再梗塞リスクを増加させず、かえって3か月後の良好な機能的予後(自立した生活)が有意に高いことがわかりました。

本研究は、抗凝固薬開始の最適なタイミングに関する臨床上の重要な問いに対し、実臨床に即した具体的なルール(1-2-3-4-Day Rule)を提示し、その安全性と有効性を示した点に特徴があります。これらの知見は、脳血管内治療後の抗凝固療法の実践に資するとともに、今後のガイドラインにも示唆を与えるものと期待されます。

 

Kimura S., Sahara N., Nakamura K., Mizoguchi T., Tagawa N., Mori K., et al.

Practical 1-2-3-4-Day Rule for Initiating Direct Oral Anticoagulants in Patients with Acute Ischemic Stroke after Endovascular Therapy: An Observational Study

Cerebrovascular Diseases (2026).

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/41563934/