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2026年8月10日(月)

矢崎諒先生(R3)らの症例報告がNeurology and Clinical Neuroscienceに掲載されました!

ST合剤(trimethoprim-sulfamethoxazole:TMP-SMX)による重症の薬剤性無菌性髄膜炎を繰り返した症例の報告が、Neurology and Clinical Neuroscienceに掲載されました。

症例は膀胱癌に対して抗PD-1抗体による治療を受けていた80歳女性で、高熱と意識障害を伴う重症髄膜炎を発症しました。頭部MRIでは脳室炎を疑う所見が認められ、当初は細菌性髄膜炎が強く疑われましたが、抗菌薬投与前に採取された血液培養および髄液培養はいずれも陰性でした。

詳細に病歴を確認したところ、患者は約2か月前にも原因不明の重症髄膜炎を発症しており、いずれの発症直前にもST合剤が投与されていたことが判明しました。この経過から、ST合剤による反復性の薬剤性無菌性髄膜炎と診断されました。

薬剤性無菌性髄膜炎は一般に自然軽快することが多いとされていますが、本症例のように意識障害を伴う重症な経過をとり、MRI上も脳室炎様の所見を呈して細菌性髄膜炎と極めて類似する場合があります。本症例は、培養陰性の髄膜炎、特に免疫チェックポイント阻害薬による治療中の患者では、感染症だけでなく薬剤性髄膜炎の可能性を考慮し、発症前の薬剤投与歴を詳細に確認することの重要性を示しています。

Yazaki M, Hidaka M, Mezuki S, Kiyohara T, et al.
Recurrent Severe Drug-Induced Aseptic Meningitis due to Trimethoprim–Sulfamethoxazole Mimicking Ventriculitis-Like MRI Findings in a Patient Receiving Anti–PD-1 Therapy.
Neurology and Clinical Neuroscience. 2026;1–4.

論文はこちら
https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1002/ncn3.70151

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