医学生・研修医の方へFOR STUDENT & RESIDENT

先輩からのメッセージ

02.急性期病院

橋本 剛

Go Hashimoto

九州大学 H26卒

熱心な先生方に囲まれながら、日々楽しく診療しています

入局を決めたきっかけ

 研修先の病院で脳血管内科をまわった時に、当研究室では脳血管障害を主として、てんかん発作、髄膜炎、脳炎・脳症、めまいなど、神経救急の領域を幅広く経験できることを知りました。学生の頃に神経解剖学に少しだけ興味を持っていたのですが、実際に患者さんを診る時に、神経診察と病歴から責任病巣を推定できることが分かり、神経解剖学で学んだことを臨床の場面でも味わえることに大きな魅力を感じました。そして、上級医の先生方が皆アクティブで、雰囲気が良かったことから、入局を決めました。

やりがいを感じた瞬間

 入局してから、複数の急性期病院で診療を経験しました。そこでは、発症間もない患者さんの脳のダメージを最小限に留めるために、適切な検査を選択して迅速に治療を開始することが必要とされます。時には2、3人を同時に対応することもあり、診断や治療を遅らせないためのマネジメントが求められます。そのような試練をうまく乗り越え、入院中に急性期リハビリテーションを行って後遺症なくご自宅に退院されると、頑張って良かったとやりがいを感じます。また、重い症状が続き、回復期リハビリテーションのために転院される患者さんもたくさんいます。以前に、脳出血で完全麻痺の状態で転院した患者さんが、約4か月後に私の外来を杖無しで受診し、それまでのことを笑顔で話してくださった時は、大変嬉しく思いました。日々忙しく疲れていても、そのような姿に元気をいただいていおります。

今後の目標

 今後は急性期治療だけではなく、二次予防やリハビリテーションについても幅広く勉強し、患者さん主体の診療を心掛けたいと思います。臨床の場面で疑問に思ったことは、なるべく深く考察を重ね、研究でも結果を求められれば嬉しく思います。