九州大学大学院 病態機能内科学(第二内科)消化器研究室

研修システム TRAINING SYSTEM

消化器研究室の案内

当研究室は消化管疾患の診断と治療を研究室創設より一貫して行なっています。これまで多くの消化管専門医を輩出し、他大学の消化器研究室や西日本の基幹病院で一線の診療と研究を行なっています。従来から引き継がれた豊富な診療実績に加え、現在も診療および検査患者数は毎年増加しています。
診療対象は消化管疾患のほとんどを網羅しています。特に、クローン病や潰瘍性大腸炎など炎症性腸疾患や遺伝性消化管ポリポーシス、消化管リンパ腫の診療は、基幹病院との連携を含め全国有数をほこっています。これらの疾患では、専門的な知識と豊富な臨床経験が診療上必要となります。

当研究室では日本消化器病学会、日本消化器内視鏡学会認定の経験豊富な認定医および指導医を中心として、カンファレンスを行ないながら診療に従事しており、このような診療を通じて消化管専門医の育成を行なっています。また、消化管疾患の診療には、X線および内視鏡検査が必須ですが、下記のように専門医、指導医のもとで多数の検査、内視鏡治療を行っており、最新の知識と技術を習得することができます。さらに、研究室創設以来行なわれている週1回の症例カンファレンスは現在でも続いており、X線や内視鏡所見の読影のトレーニングとなっています。これら消化管専門医としての診療知識や技術の習得は当科関連の基幹病院にても行なうことが可能です。

当研究室では豊富な診療実績に基づき、新たな治療法の応用や臨床研究に多くの医師が携わっているのも特徴です。近年は、遺伝性疾患の遺伝子解析や分子生物学的手法を用いた病態解明および治療応用の研究を行っています。また、学会活動も積極的に行なっており、日頃の臨床研究や基礎研究の成果を報告、論文化し診療に還元しています。今後は、更に綿密なゲノム解析をはじめとする研究に発展する予定です。

消化管疾患は今後とも増加が予想される分野であり未解決の領域も多く残されています。消化管疾患分野の新たな展開のために皆さんの参加をお待ちしています。

当科での後期臨床研究制度について

消化器病・消化器内視鏡専門医コース

九州大学病院および消化器病学会・消化器内視鏡学会認定の関連施設で最短4年間の研修を行います。
※この間に日本消化器病学会および日本消化器内視鏡学会専門医の取得を目指します。九州大学病院では主に消化管腫瘍や炎症性腸疾患の病態と診断を学び、X線・内視鏡検査と内視鏡治療の手技を修得するとともに臨床研究も担います。関連病院では消化管疾患の診断と治療を実践し、多くの症例を経験します。

2021年 年間検査件数

上部消化管内視鏡検査 3710件
食道 ESD 53件
ESD 91件
EMR 3件
十二指腸 ESD 2件
u-EMR 7件
EMRO 3件
下部消化管内視鏡検査 2627件
大腸 ESD 62件
EMR 287件
小腸内視鏡検査 178件
ダブルバルーン 47件
カプセル 131件

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