中西泰之先生(H22)の論文がJ Atheroscler Thrombに掲載されました!

大学院生として衛生・公衆衛生学(久山町研究室)に出向している中西泰之先生(H22)の研究論文がJ Atheroscler Thrombに掲載されました!

Long-term trends in the 5-year risk of recurent stroke over a half century in a Japanese community: the Hisayama Study

J Atheroscler Thromb 2022 Feb 19. doi: 10.5551/jat.63344. Online ahead of print.

 

これまで日本人での脳卒中再発リスクの時代的推移については解明されてきていませんでした。そこで久山町一般住民を第一コホート(1961-1971年)、第二コホート(1974-1984年)、第三コホート(1988-1998年)、第4コホート(2002-2012年)に分けて脳卒中再発リスクを検討したところ、全脳卒中や虚血性脳卒中を発症した後の脳卒中再発リスクは第1コホートから第3コホートにかけて低下する一方で、第3コホートから第4コホートにかけては明らかな変化はないこと、出血性脳卒中発症後の脳卒中再発リスクは第1コホートから第2コホートにかけて主に低下するがその後は明らかな変化がないことを報告しています。

 

芝原友也先生(H23)のCase ReportがJ Stroke Cerebrovasc Dis誌に掲載されました!

芝原友也先生(H23)のCase ReportがJ stroke Cerebrovasc Dis誌に掲載されました。

 

芝原先生が大学病院の病棟医員の際に、HIV/AIDSに対して多剤併用療法が開始された後に発症した脳梗塞の症例を発表しています。抗HIV療法開始後から16週程度までに炎症を主体とする免疫再構築症候群がみられますが、この症例はステロイド治療により繰り返す再発を抑制できたことから、免疫再構築症候群によって脳症血管病を発症したのではと推察しています。

Progressive small-vessel strokes following antiretroviral therapy in a patient with acquired immunodeficiency syndrome

J stroke Cerebrovasc Dis 2022;31:106409