芝原友也先生(H23)が大学院から継続して行っている研究・第3弾がJ Cereb Blood Flow Metabに掲載されました!

芝原友也先生(H23)の大学院の頃から継続して行っている研究・第3弾がJ Cereb Blood Flow Metabに掲載されました。

PDGFRβ-positive cell-mediated post-stroke remodeling of fibronectin and laminin α2 for tissue repair and functional recovery 

J Cereb Blood Flow Metab 2022 in press

脳梗塞急性期において梗塞巣内のPDGFRβ陽性細胞(≒ペリサイト)は

1)創傷治癒おいて重要な役割を担うfibronectinを産生し、fibronectinによって壊死物質を貪食するマクロファージを活性化させること

2)アストロサイトでのlaminin α2の発現を亢進させてオリゴデンドロサイト前駆細胞をオリゴデンドロサイトに分化させて軸索再生にさせること

を報告しています。

今回の研究にて脳梗塞巣内のPDGFRβ陽性細胞は、fibronectinやlaminin α2を介して、脳梗塞後の内因性組織修復や梗塞巣周囲の神経ネットワーク再構築に寄与する可能性を見出しました。

山中圭先生(H24)が大学院で行った研究がGlia誌に掲載されました!

山中圭先生(H24)が大学院で行った研究論文がGlia誌に掲載されました!

Deletion of Nox4 enhances remyelination following cuprizone-induced demyelination by increasing phagocytic capacity of microglia and macrophages in mice

Glia 2022 in press

 

クプリゾンを用いた脱髄-再髄鞘化モデルにおいて、活性酸素生成酵素Nox4がないと、再髄鞘化が促進されました。機序としてミクログリア・マクログリアの貪食能が促進し、栄養因子の産生が増加したことによってオリゴデンドロサイト新生を生じたと考えられました。
非常に多くの実験を継続的にこなし、努力が素晴らしい結果となって実を結びました。おめでとうございます!

 

脳卒中の基本講座③ 脳梗塞急性期の初期対応 を開催します(2022/8/9(火) 18:00〜)

2022年度の研修医向けのミニレクチャーの第3回目として「脳梗塞の初期対応」をテーマに2内科脳循環代謝研究室(腎・高血圧・脳血管内科)の中村晋之先生にお話をしていただきます。

脳梗塞を発症する患者さんは増えてきていますので、脳卒中を専門としていなくても専門医に引き継ぐまでの間、初期対応を担わなければならない場面に遭遇することがあるかと思われます。

その際に脳梗塞の患者さんを前にして何をどうしてよいのか戸惑うことはありませんか?

脳梗塞の初期対応から超急性期・急性期の治療の実際まで中村先生に解説していただきます。

時間が許せば実際の症例などを皆さんと一緒に考えていければと思っていますので、お気軽にご参加ください。

たくさんの方のお越しをお待ちしています。

 

福岡脳卒中データベース研究(Fukuoka Stroke Registry: FSR)のホームページが新しくなりました!

九州大学病院、九州医療センター、九州労災病院、福岡赤十字病院、製鉄記念八幡病院、聖マリア病院、福岡東医療センターの7つの脳卒中基幹施設において行われています多施設共同前向き研究である福岡脳卒中データベース(Fukuoka Stroke Registry: FSR)のホームページを更新いたしました。

福岡脳卒中データベース研究(Fukuoka Stroke Registry: FSR)のホームページ

脳循環代謝研究室HPの下記バナーをクリックしてもFSRのHPに移動することができます。

大屋祐一郎先生(H25)の大学院での研究成果がPLoS One誌に掲載されました!

大屋祐一郎先生(H25)が大学院で行った研究論文がPLoS One誌に掲載されました!

Causes of Ischemic stroke in young adults versus non-young adults: A multicenter hospital-based observational study

PLoS One 2022;17:e0268481.

 

Fukuoka Stroke Registryに登録された若年性脳梗塞の発症要因を検討した内容で、

若年では心内血栓や動脈解離、もやもや病、血栓性素因などの特殊な要因も多いですが、

意外に従来の危険因子(高血圧や糖尿病など)も多く含まれることがわかりました。

高島正光先生(H25)が大学院で行った研究がCommunications Biology誌に掲載されました!

高島正光先生(H25)が大学院で行った研究論文がCommunications Biology誌に掲載されました!

Low-dose sodium-glucose cotransporter 2 inhibitor ameliorates ischemic brain injury in mice through pericyte protection without glucose-lowering effects

Commun Biol 2022 5:653.

 

この研究において

1)低用量のSGLT2阻害薬の前投与によって脳梗塞によるダメージが軽減する可能性があること

2)尿細管に発現するSGLT2が脳血管周皮細胞(ペリサイト)にも発現していること

3)SGLT2阻害薬はペリサイトに虚血耐性をもたらすこと

を明らかにしました。

SGLT2阻害薬による脳梗塞症状の軽減効果がヒトにおいてもあるのか、今後のさらなる研究が期待されます。

 

研究業績を更新しました(2021年の研究業績を追加)

研究案内のページ において

2021年の脳循環代謝研究室メンバーによる

1)英文原著・英文症例報告・英文総説・和文原著・和文症例報告・和文総説・和文著書

2)国際学会・国内学会・研究会

の業績を追加掲載いたしました。

 

他施設の先生方との共同発表・共同著書が多い岡田靖先生(九州医療センター)、矢坂正弘先生(九州医療センター)、豊田一則先生(国立循環器病研究センター)、藤本茂先生(自治医科大学)、古賀政利先生(国立循環器病研究センター)の5先生方の業績については、筆頭演者または筆頭著者の場合に限定して記載しています。なお共同演者・共同著者に脳循環代謝研究室メンバーが含まれている場合は、5先生方が筆頭演者・筆頭著者でない場合も業績一覧に含めています。

第5回 日本神経学会 脳卒中特別研修会(2022/7/2(土) 出島メッセ長崎 ライブ+オンデマンド配信)が開催されます

日本脳神経学会主催の「第5回日本脳神経学会脳卒中特別教育研修会」が開催されます。

2022年7月2日(土) 出島メッセ長崎 ライブ+オンデマンド配信

【大会ホームページ(参加登録開始しました)】
 https://iconvention.jp/neurology-kensyu/
【プログラム内容はこちら】
 https://iconvention.jp/neurology-kensyu/program.php

初期研修医や医学生は無料

神経学会会員でない非会員の先生方も参加できます(参加費 3000円)

 

2内科脳循環代謝研究室からは下記の先生方がご発表・ご指導する予定となっています

吾郷哲朗先生:「脳梗塞の病態学」演者

中村晋之先生:「脳卒中における血圧と心不全管理」演者

福嶌由尚先生・徳永敬介先生:「脳血管内治療と脳卒中チーム医療」パネルディスカッサー

福嶌由尚先生・徳永敬介先生・坂井翔建先生:「脳血管内治療ハンズオン」ハンズオン講師

脳卒中の基本講座② 脳卒中の画像のみかた を開催します(2022/6/30(木) 18:00〜18:30)

2022年度の研究医向けのミニレクチャーの第2回目として「脳卒中の画像のみかた」をテーマに、2内科脳循環代謝研究室(腎・高血圧・脳血管内科)の清原卓也先生にお話をしていただきます。

画像所見からどのような病態が考えられるのか、どのような病変が隠れている可能性があるのか、診断や治療方針を決めていくための画像上のkey pointは何なのか、などなど実際の臨床で役立つ内容をぜひお知りになっていただけたらと思います。

また時間が許すようであれば実際の症例などを皆さんと一緒に考えていきたいとおもいます。

気軽にご参加ください。